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「おんな城主 直虎」あらすじ・ネタバレ・感想 第3回「おとわ危機一髪」2017年1月22日放送

前回は命の危機にあった亀之丞を逃がし、鶴丸との政略結婚を何とか阻止するために大騒動を巻き起こしたおとわが最後に思いついたアイデアにおののきたじろぐ直盛、ってところで話が終わりました。

 

直盛は一体何を見て驚いたのでしょうか?

 

それでは、第3回のあらすじと記事後半に結末(ネタバレ・感想)です。

第3回「おとわ危機一髪」あらすじ

おとわの乳母・たけの奇声に慌てて駆けつける直盛。

そこで目にしたものは…。

 

なんと、カミソリを使い不器用に血まで流して髪を剃髪するおとわがいるではありませんか。

驚き、開いた口が塞がらずたじろぐ直盛。

 

そこに千賀もやって来て二人とも狼狽していると、おとわは晴れやかな顔で自分は出家することで鶴丸との結婚話をなかったことにすると言うのです。

そばにいた小野政直は半ば呆れた顔をしてその場を立ち去るのでした。

 

また母・千賀の説教が始まります。

政直の子と結婚せよ、という下知に従わなければ井伊家の家系は断絶です。

 

時が経つのを待つまでもなく、この件は政直から駿府の今川義元の耳にも入ります。

下知に従わぬ井伊家に対し怒れる義元が下した決断は、おとわを人質として差し出せというものでした。

 

戦で今川を潰すしかないと息巻く曽祖父・直平。

宥めようとする直盛と口喧嘩が始まってしまいました。

 

居館の屋根上から聞いていたおとわは、南渓和尚のもとへ行きどうしたらよいかと相談します。

南渓和尚が答えは一つとは限らないと言ったことが、今回の騒動の原因であると半ば八つ当たり的な事を言うおとわ。

 

そこで南渓和尚が一計を案じることになるのですが…

下記結末(ネタバレ)へつづく

第3回「おとわ危機一髪」結末(ネタバレ)と感想

南渓和尚が直盛と千賀に自身の作戦を話します。

南渓が講じた策とは、おとわが出家した事の意味を今川に理解させ認めさせるというものでした。

 

おとわが出家すれば井伊家の家督を継ぐ者はいなくなるので、政略結婚などなくとも次の当主選びは今川の思うがままに進められると。

そして、ほとぼりが冷めた頃に還俗、すなわち僧をやめてしまえばよいと言いました。

おとわは、左馬助、たけとともに駿府へ向けて旅立ちました。

 

その頃、井伊家では一大事が。

直盛と千賀のもとに、小野政直の息子・鶴丸が直平に誘拐されたとの知らせが入ります。

 

井伊谷を発ってから二日、何も知らないおとわたち一行は駿府に到着しました。

きらびやかで洗練され、多くの人で賑わう町におとわは何のためにやって来たのかも忘れてしまったかのようにはしゃぎ回ります。

 

おとわたちは、かつて井伊家から人質に出された直平の娘であり南渓和尚の妹・佐名(演:花總まり)が暮らす関口家の屋敷を訪ねました。

 

屋敷の一室で控えているとそこに一人の美少女が現れました。

おとわが名前を尋ねると、この家の娘・瀬名(演:丹羽せいら)と言いました。

おとわが頭巾を取って挨拶すると、瀬名はその髪がズタズタに切れた整わない頭を見て失笑してしまいます。

 

さらに話を聞くと、瀬名は幼いながら今川義元の嫡男・龍王丸(のちの今川氏真、演:中川翼)の妻となって今川を我が物にしようという野望の持ち主でした。

そのとき、佐名がおとわの前に現れ声をかけてきました。

佐名は美しい顔立ちをしているものの、人質暮らしがよほど辛かったのでしょうか、冷たく寂しげな印象でした。

 

たけはおとわに佐名がなぜあんなに暗い顔をしているのかその理由を話しました。

しかしながらおとわは、まだまだ子どもなので大人の事情など知る由もなく勘違いをしているようですが、不幸な身の上にあったことは理解できたようです。

 

おとわ一行より一足先に駿府に来ていた南渓は、自身と同じ臨済宗の先達で今川家の軍師・太原雪斎(演:佐野史郎)と面会していました。

南渓は雪斎に人質の件を容赦してもらえるよう相談を持ちかけますが、それは難しい相談であると返答をしました。

 

関口家の屋敷前で待つおとわの前に南渓が戻ってきました。

戻ってくるなり南渓はおとわに、佐名にこれを渡して欲しいと書状を預けます。

どうやら今川義元の母・寿桂尼に息子である義元を説得するよう頼んでほしいとのお願いが書いてあるようです。

 

おとわは、おそるおそる佐名のもとへ行き書状を手渡します。

文を見た佐名は怒り狂いその文をビリビリに破っておとわに突き返します。

 

破かれた書状を返すと南渓はしてやったりの顔で受け取りました。

妹である佐名ならやってくれるに違いないとの思いがあるようでした。

 

どうも南渓の策が上手くいっていないのではないかと疑わしくなったおとわは、その事を南渓に問いただしますが、南渓はのらりくらりとはぐらかすのでした。

 

翌朝、おとわ一行は義元に謁見するため今川の居館へ出向くと、小野政直が出迎えに現れました。

政直が言うには屋敷にはおとわ一人しか入ってはならぬとのことでした。

 

政直に連れられ謁見の間に通されたおとわたちのもとに今川家の家人が急ぎ現れ、鶴丸がさらわれたことを伝えると、政直は慌ててその場を離れました。

このことが太守・義元に知られたらと気が気でない乳母・たけに対し、おとわは自分がなんとかすると言いました。

 

政直はこの件を伝えるべく義元のもとを訪ねましたが、幸い義元は能の稽古中なのでそれが終わるのを待っていると、そこに雪斎が現れ、政直に話を聞かせてくれと持ちかけました。

 

おとわが部屋で待っていると、そこに現れたのは寿桂尼でした。

義元は取り込み中なので、待っている間に蹴鞠でも見て楽しみなさいと言って障子を開けると、庭では蹴鞠を楽しむ若者と子どもたちが。

その中に先ほど出会った瀬名の姿もありました。

 

寿桂尼が言うには、蹴鞠で龍王丸に勝つと何でも褒美が貰え、瀬名はその褒美として龍王丸の妻にして貰うために参加しているのでした。

 

それを聞いたおとわは龍王丸に蹴鞠勝負を申し込みますが、蹴鞠などやったことのないおとわには全く勝負になりません。

しかし、それでも諦めないおとわは体が傷だらけになりながらも勝つまで何度も勝負を挑みます。

 

そしてついに、疲れてミスをした龍王丸から勝利をもぎ取るのでした。

おとわは褒美をくださいと懇願しますが、龍王丸は相手にしてくれません。

 

そこに能の稽古を終えた義元が現れました。

義元は従者を通じ何が望みかを聞くと、おとわは井伊家に帰して欲しいとお願いしました。

 

それを聞いた雪斎は、良い闘いをしたものには褒美を取らせるのが武門のならいにて、おとわに褒美を与えるべきと助言します。

すると義元は褒美としておとわが井伊家に帰ることを許しました。

 

表門にて待っていた南渓たちのもとにおとわが笑顔で現れました。

その手には「一女とわの出家をもって本領安堵とす」と書かれた、義元から許しを得た内容の書状が握られていました。

 

義元には、ここで恩を売っておいて三河攻めをする際に井伊家にはひと働きしてもらおうという算段もありました。

 

佐名のもとに兄である南渓が現れました。

南渓は佐名に対し寿桂尼に取り次いでくれた礼を言いに来たのですが、佐名はもう二度と来るなと冷たくあしらいました。

しかし、その顔はどこか嬉しそうな感じもしました。

 

おとわが無事、井伊谷に戻ると帰館を待っていた父・直盛はおとわを強く抱きしめ、母・千賀は嬉し涙を流すのでした。

第3回「おとわ危機一髪」つづく

 

戦国の荒波をいろいろ勇気と知恵を絞って乗り越えた直虎の才能の片鱗が垣間見えるお話でした。

ただ、この頃のおとわはまだまだ子どもで思いついたら結果など考えずすぐ行動に移す性格だったようですね。

一度出家したらただでさえ還俗なんて簡単にはいかぬものを、井伊家の存続と交換条件にされてしまっては…。

 

ようやく義元が長ゼリフを(と言ってもちょびっとだけですが)しゃべりましたね。

キャスト発表時は春風亭昇太さんで大丈夫かな?

と思いましたが、無口ゆえの不気味さ、怖さが上手く出ていると思います。

逆にセリフだらけになると、あの甲高い声でおまけに笑点の司会でも恒例となってますが落語家らしからずセリフを噛みまくりますからね。

そのあたりも考慮してとことんしゃべらない義元、という設定にしたのでしょうか…。

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